眺めのいい部屋の窓辺から [クラシック]
愛読ブログ「遅ればせながら衝動的」に洗脳され?クリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団「ラヴェル;亡き王女のためのパヴァーヌ、クープランの墓、道化師の朝の歌、他」を購入。
好きな「マ・メール・ロワ」にしようかとか、ビゼーの「アルルの女」にしようかとも思ったが結局聴いたことのないこれにした。
ラヴェルという作曲家は「オーケストレーションの魔術師」なんていわれるが、ぼくのようにポピュラー音楽でもアレンジなど「ここはこうなって、あそこはあーなって、ふむふむ、なるほど、なるほど」なんて風に聴くリスナーにはとても聴いていて楽しい作曲家だ。
クラシックには詳しくないのでアンドレ・クリュイタンス(1905-1967)という指揮者もまったく知らなかった。
曲じたい初めて聴くので他の指揮者と較べることはできないけれど、一聴したところなんだか眺めのいい部屋の窓辺から景色を眺めているみたい。
それぞれの楽器やハーモニーの響きに細心の注意が払われているのがよくわかる。それでいながら全体の流れはせせこましくなったりせず、聴き手はゆったりと音楽に身を任すことができる。これはやはり録音がどうとかよりも(でも録音もすごくよい)クリュイタンスという指揮者の力量によるところが大なのでしょう。耳がいいんだろうな。って偉大な指揮者に失礼ですね。
この曲が耳になじんだら、次は「ダフニスとクロエ」あたりを聴いてみようか。
2011-01-18 21:55
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コメント(2)
Astralさま
こんばんは。へへっ、洗脳してやる(笑)
(最近、エルスールはご無沙汰ですが、来月出る、
フェイルーズのベストに興味あり、です。)
自分も詳しくないですが、
60年代にしては録音もいいし、遠近感が好きです。
ラヴェルはポピュラーの編曲家も信奉するだけに、
アレンジ手法には目覚ましいものがあると思います。
「ダフニスとクロエ」はバレエ用とあって、
かなり場面性を重視した抑揚がありました。
近年のオケは、国際化によって
演奏の質が均一化する傾向もあるそうで、
その点でもクリュインタスのフランスらしさが、
さらに評価を上げているようです。
by シャケ (2011-01-19 00:17)
シャケさん
>来月出る、フェイルーズのベストに興味あり、です。
フェイルーズは僕も楽しみにしています。
>60年代にしては録音もいいし、遠近感が好きです。
無駄な情緒感のない、なんとも清廉な演奏ですよね。
>「ダフニスとクロエ」はバレエ用とあって、かなり場面性を重視した抑揚がありました。
バレエ音楽ってけっこう好きです。
それぞれのシークエンスを映像的に楽しめるからかもしれません。でも未だバレエ自体を生で見たことがないので、ぜひとも見てみたいですねぇ。
>近年のオケは、国際化によって演奏の質が均一化する傾向もあるそうで、
オーケストラはお国柄が出る、その解釈というか咀嚼の違いが面白いんですけどね。
by Astral (2011-01-19 21:53)