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貴婦人Aの蘇生 [本]

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北極グマの剥製に顔をつっこんで絶命した伯父。法律書の生き埋めになって冷たくなっていた父。そして、死んだ動物たちに夜ごと刺繍をほどこす伯母。この謎の貴婦人は、はたしてロマノフ王朝の最後の生き残りなのか?

今年はもっと本を読もう。
ということで、正月休みに図書館で借りてきたのが小川洋子「貴婦人Aの蘇生」。
読みたかった本がことごとく見当たらなかったので。

この人の作品はどれも読後感がとてもよい。心がほっこり暖かくなる。
本作は映画にもなった「博士の愛した数式」とよく似た雰囲気の作品ですね。

主人公叔母さんの言葉。
「あれこれ思い煩う必要はないのです。お行きなさい、ということです」
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