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モンクをルンバで [ラテン・ジャズ]

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僕はラテン・ジャズが好きなのだが、このジャンルはラテン・ファンからもジャズ・ファンからもそっぽを向かれがち。ラテン・ファンはサルサやMPBなど歌ものが好きな人が多いのだろうし、ジャズ・ファンはラテンをちょっと馬鹿にしてるような気がする。ジャズはもっと高踏な音楽なんだみたいな。とはいっても、僕もよく聴くようになったはここ5~6年なので、ぜんぜん詳しくないんだけど。

きっかけは、中古盤で手に入れた、ジェリー・ゴンサーレスの「Rumba Para Monk」。
タイトルから想像できるとおり、セロニアス・モンク曲集。最初に聴いたときは「ラテン・アレンジのモンクも乙なもんだな!」なんて思ってた。でも、何度か聴いてるうちに「あれれ、これはそんな簡単なことではないみたいだぞ。」と思い直した。

モンクの曲に内在しているアフロ性が顕になっているといえばいいのだろうか。
ほんとはモンクもこんな風に演奏したかったんじゃないか、今では、こっちの方がある意味オリジナルだよななんてわけのわからない結論にまで達している。

冒頭の「Monk's Mood」だけ、ごく普通のジャズ・バラード的演奏で、次の「Bye-ya」からラテン・リズムで演奏される。解説には曲ごとのリズム名が記されていて、3曲目の「Nutty」はソン・モントゥーノだ。

バックを勤めるフォート・アパッチ・バンドはピアノのラリー・ウィリスとサックスのカーター・ジェファーソンはジャズ畑出身、ドラムのスティーブ・ベリオスとアンディ・ゴンサーレスはラテン畑出身。それがラテン的なものとジャズ的なものがいい塩梅で混ぜ合わされ、スリリングな音楽を生み出す要因なんだろうか。ラテン・リズムと4ビートが交錯するところが、とても魅力的。クールだ。
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